ガバナーと進角の関係のお話

先日のマフラー逆噴射事件の続きではないのですが(笑)バッテリー点火用のガバナーが手に入ったので3種類を比べてみました。

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左からACフラマグ点火用(進角18度)、真ん中がバッテリー点火用(進角28度)、右側がHDスプリント(アエルマッキ)のバッテリー点火用(進角36度)です。

上から見るとそんなに違いが無い感じですが、ポイントのヒールと当たるカムの山の形状が違っています。

特にACフラマグ用とバッテリー点火用ではかなり違っています。

配線図を見るとフラマグ点火はIGNコイルのポイント側に発電コイルからの配線が来てるんですね。

で、IGNコイルの反対側はアースに落とされています。

ポイントが閉じている間は発電機からのAC(交流電流)はIGNコイルの1次側を通らず(抵抗値があるため)閉じられたポイントを通ってアース側に流れて行きます。

そしてポイントが開いた瞬間にIGNコイルの1次側に電流が流れ、2次側に高電圧が発生してプラグの電極がスパークするわけです。

そのため、カム山の形状も閉じている時間の方が長い。(角度が大きい)


逆にバッテリー点火の場合は、IGNコイルの+側にバッテリーからの直流電圧がかかっていて、-側にポイントがつながれています。そのポイントが開いた瞬間に電磁誘導が起こって2次側に高電圧が発生し、プラグにスパークが起こる。

そのため、カム山の形状は開いている時間の方が長い。(角度が大きい)


という違いなんですね。もし違っていたらご指摘ください。

そのほかドウェルアングルとかも関係してると思いますが、詳しくわかってないので今回は省きます。


点火方式とカム山の関係はいいとして、どうしても解せないのが進角の角度です。

なぜ、ACフラマグは進角18度でバッテリー点火は進角28度なのか、これについてはどこにも説明がありません。

どなたかご存知でしょうか?


一緒に写っているHDスプリント用ガバナーはバッテリー点火用ですが、これは進角36度なんです。

これを450用に使えば、停止時0度に設定しても3000回転時に進角BTDC36度にできるので、そうすれば振動対策になるのではないかと考えました。

で、3つ並べたガバナーをひっくり返してみると、

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このようにタイミングシャフトのはまる切り欠きの部分が90度近く違っています。

これでは使えないのか?

と、一瞬クラクラしましたが、タイミングシャフトのギアの位置をずらせば何とかなるかもしれません。これは温かくなって走れるようになったら試してみます。


ちなみにACフラマグ点火は、125や160などのスモールシングル、200エリート、ダイアナMk3やSCRなどのナローケースモデルで、フライホイールが真ちゅう製の小さいタイプです。

バッテリー点火は、ナローケースのMach1やMonza、350Sebringと初期のワイドケースモデルになります。(イエローデスモや青メタMk3はCDI点火、シルバーショットガンは現車を確認してないので不明)

ワイドケースでもモトクロッサーの450RTは真ちゅう製の小さいフライホイールを使ったACフラマグ点火になってます。(公道用モデルはバッテリー点火みたいですが)

今回はガバナーと点火方式について書いてみました。


次回こそクラッチを軽くする調整方法を書きたいと思います。(笑)

ご参考にしていただければ幸いです。
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by ducati450 | 2015-01-26 23:54 | 電装系
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