マフラーエンドコーン逆噴射事件と450点火時期

2015年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて年1回更新になりつつあるこのブログですが(笑)、今回は昨年11月に起こったマフラーエンドコーン逆噴射事件と450の点火時期の因果関係について書こうと思います。


テーマは「転んでもただじゃ起きねーぞ」です。(笑)


ここ2年ほどFaceBookで地元のバイク好きな人たちとグループを作って年に何回か近場にツーリングに行ったりして楽しんでおります。

メンバーの中にはお仕事の関係で月曜日が都合のいい方もいらっしゃっるので、今回は11月24日(月・祝)にみんなで集まって「雑穀レストラン Kinta」さんに昼飯を食いに行こうという話になりました。

レンタルバイクを借りる友達もいたので、バイク屋さんで集合させてもらって、そこから一路、寺泊のKintaさんまで向かいました。



そしたらうちのバイク、途中からボキャバスブスンと調子が悪くなり、しまいにゃ生ガスがマフラーの中で燃えてパンパン言い出す始末。

プラグ替えたり、キャブのフロート室開けてジェット掃除もしたんだけど、一向に改善されず益々おかしくなりました。気が付けば排気音がでかくなり、あれっと思ってマフラーを見たらエンドコーンが吹っ飛んでいて、留めてるバンドリングがカラカラ言ってる状態です。(涙)

もちろん途中で止めて、エンドコーンを探しに徒歩で戻りましたよ。

少し歩いて行ったら、道路の真ん中をコロコロ転がっているではありませんか!?

「お願い車のみなさん轢かないで!」と心で強く念じながら無事回収に成功!さっそくバイクに戻って取り付けました。


マフラーの逆噴射はリカバリーしたとはいえ、根本原因は解決してません。

プラグは新品、キャブのジェット類はつまり無し、となれば残すところポイント廻りか?ということでタイミングカバーの4ミリのネジを2本はずし、開けてみることに。

あらら、またポイントギャップが詰まってる!

ついこの間調整したばっかりなのにおかしいなあ~~と思いながらポイントを留めている4ミリのネジを廻してみると、、、、、、

げっ、ポイントプレートのネジ穴だめになってるじゃん!

ネジ穴側のネジ山がバカになって、細いコイル状の金属がピロロ~ンと。(涙)

ガ~~~ン、レッカー車呼ぶか?

と一瞬よぎりましたが、そこはほれドカシングルに乗って29年と4ヶ月、そんな程度でめげたりしません。ましてや自分で組んだエンジン、意地でも直す(笑)


よくよく見てみるとポイントを留めている4ミリのネジは長さが短く実際は半分くらいしかネジ穴にかかっていません。さすがに4ミリのタップなんて持ってきてないのでどうしよう~と思ったら、タイミングカバーを留めているネジが同じ4ミリで長いじゃん、これなら2.5ミリの厚さしかないポイントプレートを貫通できるはず。交換したらバッチリ!

タイミングカバーの方は短い方のネジで留めて事なきを得ました。

もちろんシックネスゲージなんて持ってきてないので、ポイントギャップは適当。

途中またネジが緩んでポイントギャップがつまるといけないのでちょっと広めにしておきます。


実はこれがケガの光明になるんですが、、、。


ポイントギャップだけを広げるということは単純にイグニッションタイミングが早くなりますが(ドウェルアングルはちょっと無視して)そうすると450の場合はキックによるエンジン始動時にケッチンがひどくなっちゃうんです。(ケッチンとはキックバックのこと。ビックボアエンジンの場合、運が悪いと逆回転を起こしてキックレバーが跳ね返って足を骨折することも。ドイツにある250&350用CDIキットを作っている会社のWebには「絶対に450に使うな!暴力的なキックバックが起こる」と書いてあります。笑)

ドカシングルはご存知のように左側にキックがあるのでコツが必要です。

私はサッカーで鍛えてますので左足キックも得意です。(笑)メインスタンドを立て左足でキックを踏み降ろします。

おおお、すごいケッチン!

それにも負けずにキックを踏み降ろすと一発でかかりました。

へっへっへ、バッチリじゃん!(笑)


さっそくみんなが待っているKintaさんへ急ぎます。

昼飯を食いながらさんざん冷やかされましたが、かわいそうな私を見捨てないで待っていてくれたみなさんには感謝してます。(笑)


ポイントギャップを広げ気味にしておいたのは実は別の理由がありました。

それは「450は点火時期を早めた方がエンジンの吹けが良くなる」という情報を得ていたのです。

ドカのシングルは250、350、450とありますが(ワイドケースモデルの場合)250と350は点火時期が停止状態でBTDC5~8度、進角時33~36度、450の場合、停止状態でTDC0度、進角時28度と違っているんです。

でも使っているガバナーやポイント、コイルなどは同じものでタイミングだけが違っています。


で、どうなったかというと、確かに吹けは良くなり、音も太くなってパワー感が増しました。一番驚いたのは、ゲロ吐きそうなほどひどかった4000回転から上の振動も収まるという嬉しいオマケが付いたことです。

OH!長年の悩みが解決!これが本来の姿なんだ!?

帰り道はブイブイ言わせながら走りました。(笑)


2013年5月の八ヶ岳でのハイランドギャザリングの時もポイントギャップが詰まってストップ、その後2014年9月の昭和の乗り物大集合IN阿賀野に出展したときもデモでエンジンかけたらアイドリングが続かなかったのですが、今回その理由が判明したのです。

ファクトリーマニュアルによれば、ポイントギャップの調整は2000kmごとでいいよ、となってます。私のドカの場合、組み立ててからハイギャザでトラブルまでが916Km、その後昭和の乗り物でトラブルまでが558Km、で今回のツーリングでトラブルまで384kmと短い距離だったのでポイントギャップはノーマークだったんです。いくらなんでもその距離でポイントのヒールが減ることは無いでしょ。グリースもちゃんとくれてるし、、、、。と思ってたわけです。

実は10月にタンデムで80Kmほど走ってきたのですが、このときはポイントギャップを調整したあとだったので問題は起きませんでした。でももうちょっと走ってたらわからなかったかもですね。あぶね。あぶね。(笑)


さて、今回の件を改めて考察してみると次に何をすればいいかがわかります。

1.450の点火時期が遅めの設定になっているのは始動時のケッチン対策のためか?

2.マニュアル指定値より早めの点火時期にした方がエンジンも吹けるようになり、4000回転から上の振動も減る。(450の場合)

3.4000回転から上の領域で振動が出ていたのは点火時期が遅いためピストンが上がってくる状態になってもまだ燃焼が続いていてその動きを妨げていたのかも。(仮説)

4.使われているバッテリー点火用ガバナーは進角28度あるが、これより広いものがあると良い。

ちなみにSRX600とかは停止時BTDC12度、進角時35.5度とやはりドカシングル450より早い設定です。

ドカシングル用ガバナーには2種類あって、あと1種類はフラマグ点火用(AC電源)のもので、これは進角18度なんで、これを使うと逆に遅くなります。(固定進角用もありますが、今回は除外)


で、早いものは無いのかと調べてみましたら、ありました。いいものが。


ハーレースプリント(アエルマッキ)用のものが進角36度です。

サイズ的にも同じだし、タイミングシャフトの入る穴も同径だと喜んでいたらガックリ落とし穴がありました。カム部分の山の位置が約90度ずれてます。がびーん。(涙)

でもこれはタイミングギアの位置をずらして解決できるかもしれません。

あったかくなったら試してみます。


というわけでツーリング中のビッグトラブルにもめげずケガの光明でバッチリ解決したお話でした。

長々お付き合いくださりありがとうございました。

2015年もどうぞよろしくお願いいたします。


追伸:クラッチを軽くする調整方法を編み出したというか発見しました。

これは次回書きたいと思います。

どうぞご期待ください。
[PR]
by ducati450 | 2015-01-10 03:54 | 電装系
<< ガバナーと進角の関係のお話 2014年あけましておめでとう... >>