え~~~~、ロッカーピンプーラーが壊れた!?(原因解明つき)

ちょっと古い話になるのですが、お預かりしていた450Mk3desmoのヘッドをバラしていた時の事です。

いつものように専用特殊工具のロッカーピンプーラーを使ってロッカーアーム周りを分解していきました。

そしたらどうしてもIn側オープンのロッカーピンだけが1本抜けなかったんです。

他の3本は気持ちいいくらいスゥッと抜けたのですが、この1本だけがどうしてもダメ。

思いっきり力を入れたらロッカーに嵌め込むネジ部分が折れました。(涙)

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そんな~、専用の特殊工具がぶっ壊れるなんてありえねえ~だろう、と天に向かって叫びましたが、時すでに遅し。

折れたネジをダイヤモンドリューターで削り取って新しいネジをプーラーに取り付けて再チャレしましたが、今度はネジ山が負けてズルッといく始末。挙句の果て強力なネオジウム磁石で引っ張りだそうとしましたが、全く効果なし。結局1ヶ月以上かかって何度かのトライでやっとはずれました。(涙)

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このエンジン、丸ごとサンドブラストしてあって、その上マーク3用のカムホルダガスケットが使われていたので、その砂が噛んでいたのかと思っていましたが、それであればロッカーピンの穴に砂が入っていたクローズ側が取れなくなるはず。

オープン側には砂は入ってないように見えたんです。

結局時間はかかりましたが、何とかロッカーアームもはずせたので「まあ良いか」としてました。(わらい)





さて、それから時は流れていよいよ組立ての時を迎えました。

バルブのフェースとステムエンドを研磨してもらい、シートカットとすり合わせも完了。

あとはシム調整をしながら組んでいくだけです。




クロージングロッカーの取り付けも終わり、さてオープン側ロッカーのロッカーピンを差し込もうとしたところ、やはりIn側のピンがきつくて入りません。

「ん?」ここで無理をするとバラシの二の舞いになるといけないので再度抜いて確認します。

ピンには何か引っかかっていたような跡があります。

ロッカーピンの入る穴をのぞいても変な感じはありません。

「おかしいな~?」と思いながら、下を見ると、見たことの無い薄い鉄板の破片が、、、、。

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「なんじゃ、こりゃぁ~~?」

原因がわかりました。

この破片が犯人だったんです。



この1センチも無い小さくて丸まった破片は割れたシムのカケラだったんです。(左側の破片、厚さ0.2mm)

そういえば割れたシムが使われていたなあ、と思って記録用の写真を見たらありました。

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1枚だけ抜け出てきたのでオカシイと思っていたのですが、まさか破片がロッカーピンの穴に挟まっているとは!?

前に組んだ人が荒っぽい作業をしたんでしょうね。

これではバイクがかわいそ過ぎます。


喉の奥に刺さった骨が取れたので、今度こそサクサク組み立てます。

もう、これで大丈夫でしょう。

良かった。良かった。





追伸:新しいプロジェクトに取り組み始めました。

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毎日ブロックタイヤに萌えてます。(わらい)


お読みいただきありがとうございます。
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by ducati450 | 2013-10-18 13:49 | エンジン組み立て
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