20年以上前からの懸案事項としてズタズタになったロッカーアームのスリッパー面(カム山と当る側)の修復というのがありました。
海外ではそういうサービスをやってくれるところもあるのですが、何とか近場でできんかな~というのが私の切なる願いです。(笑い) この写真は表面のハードクロームがザックリ削れてしまって地金まで出ています。 (350Vento用) 痛々しいですね。 今回は横山エンジン工業の社長さんのご協力でロッカーアームのスリッパー面の溶接と研磨をしてもらいました。 前回、350desmoのシリンダーのホーニングやバルブのすり合わせをお願いしたときに相談したら、欠けたギアを直すためのクローム入りの溶接棒があり、それを使えば直せるよ、と心強いお言葉をいただき、修復をお願いしました。 頼れる昔かたぎの職人さんです。 ダイヤモンドやすりで形を整え、オイルストーンで磨いてできあがり。 修復してもらったスリッパー面。形状はほぼ回復してます。 まだちょっと直さなきゃいけない部分もあるのですが、あとは実際にエンジンに組み込んで廻してみて、強度的にどうなん?ていうのをテストします。 なんでもチューニングした250だと1万回転くらいまで廻ると聞いたことがありますが、350ノーマルではいいとこ8,000rpmくらいなので、ぶっ壊れないことを祈ります。(笑い) もしテストして強度的にまずければ、窒化クローム処理をお願いする予定です。 日本の表面処理技術ってすごいんですよ。 ご覧いただきありがとうございます。
by ducati450
| 2011-04-06 17:19
| エンジン組み立て
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